RTDリーグから麻雀を知る。その1「手出し、ツモ切り」

はじめに。

こんにちは。今日から、2017年の各DIVISION予選、準決勝、決勝と順番に見て行きます。
気になったシーンを抜粋して記事にしていきますね。
まずはこの対局からです。

2017年のWHITE DIVISION2回戦の南2局。

今回のテーマは「手出し、ツモ切り」についてです。
中級以上の打ち手になると、相手が手出しかツモ切りかを見てることが多いですよね。
地味な技術ですが、長い目で見ると勝敗に差が出てくる部分です。

さて、まだリーグは始まったばかりで、この対局が2回戦になります。
解説には石橋伸洋プロ。手出しかツモ切りについて少し触れているシーンがあったので紹介します。

4者の点棒と配牌はこのような状態です。

配牌と点棒状況。

まずは親のたろうプロ。38300点持ちのトップ目です。

村上プロ。萬子で1面子ありますね。

瀬戸熊プロ。こちらは索子で1面子が完成。

そして藤田社長。両面のターツが1つだけ。

9巡目。

そして9巡目。ここで村上プロがイーシャンテンの手牌からをツモってきます。

萬子と索子のくっつきの形のイーシャンテン。
へのくっつきを期待することも出来ますが、萬子が連続型なことと、をツモってきたときにのテンパイがとれることを考慮するとは不要牌に見えます。

しかし村上プロはここで2秒ほど小考。
そしてその後、ツモ切りではなく手の内からを切っています。

このを手出しにすべきか、ツモ切りにすべきか。
どんな違いがあるのか。石橋プロの解説を元に考えます。

解説。

このシーンを見た石橋プロは

「すでに村上プロはを切っているので、を手出しにしておくと、筒子の下に(他家)が意識が行くんです。リーチ宣言牌の前の手出し牌は非常に大事。もしこの後にリーチが入ったときに、ツモ切ったときよりも手出しのときの方が、の周りの印象が強くなります」

と、こう解説しています。

たしかにこのシーンの村上プロの手牌は筒子待ちにはならずに萬子か索子でテンパイが入るでしょう。
手出しでを切っておいて、そのあとにリーチをかけることができれば(周りを他家が警戒してくれるから)自分にとって有利になるということですね。

手出しとツモ切りをちゃんと見てる人が卓にいないと意味がないのですが、RTDリーグのトッププロたちはちゃんと見ています。同じ不要牌を切るにしても、手出しとツモ切りでは相手方に与える影響が違ってきますね。

一般的に手出しとツモ切りの判断は、面前時より鳴いてるときに効果を発揮することが多いです。
しかし今回のように面前のときでも意味はあります。
ついつい不要牌を持ってくると手拍子でツモ切りしてしまうのですが気を付けましょう。
細かい技術ですが大事なポイントですね。

※ちなみにはツモ切りです。

まとめ。

・その色の待ちにならなそうな不要牌を持ってきたら手出しした方が良い
・シャンテン数が少ないときの方が効果がある
・手出しとツモ切りは、面前時より鳴いてるときに効果を発揮することが多い
・手出しとツモ切りをちゃんと見てる人が卓にいないと意味がない

手出しとツモ切りの判断基準は場況によって異なりますが、使い分けていきましょう。
今後も手出しとツモ切りについてはプロの解説と共に抜粋して記事にしていきます。
是非見に来てください。よろしくお願いします。

※記事内の画像、解説はAbemaTV(麻雀)からの引用です。
引用元サイト:AbemaTV(麻雀)

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