2017年のWHITE DIVISION3回戦の東3局のシーン。
4人ともが真っすぐにアガリに向かった1局になりました。ドラは。
この半荘は、まず内川プロが4000オールとツモ上がると、負けじと藤田社長が3000.6000をツモ上がる高打点な打ち合いの展開。
そして迎えた東3局の配牌です。
配牌と点棒状況。
親の藤田社長。2面子が完成。
たろうプロ。ドラが暗刻です。
内川プロ。
石橋プロ。
10巡目~12巡目。
10巡目。
まず最初にテンパイを入れたのが内川プロです。
残り2枚の役無しのペンのこの形。
そこに次巡にツモと来て、打。
タンヤオ、ドラ1の先制リーチ。
しかもももヤマに2枚ずつ残っています。
ツモれば満貫。わずか1巡でこの手替わりは嬉しいですね。
その頃、北家の石橋プロはをポンして索子のホンイツのイーシャンテン。が鳴ければ満貫のテンパイ。
親の藤田社長はタンピン、一盃口のイーシャンテン。
親で受け入れの広い手牌なので勝負したい画面ですね。
ドラ暗刻のたろうプロはカンを仕掛けてくっつきのイーシャンテン。ここも勝負手です。
4人ともが満貫級の手牌。
降りる気が全く無さそうな雰囲気が伝わってきます。
その後、追いついたのは藤田社長。
12巡目。
タンヤオが確定するをツモってきて、この形。
打牌選択はかでしょうか。
どっちを切っても待ちはですが、を切るとピンフが無くなってしまいますね。
ヤマにはが3枚、が2枚あります。
あとは安全性をどう判断するかです。
石橋プロの手牌には筒子は無さそうですが、内川プロの先制リーチとたろうプロの仕掛けには筒子は切りにくいですね。
少考した結果、を切っての追っかけリーチ。
ピンフは無くなりますが、自身で3枚使いのを壁にして、安全性を優先。
その後、たろうプロがをツモって待ちの満貫のテンパイを入れます。
は残り1枚だが、はなんと4枚が全ヤマ。
わずか1巡の間に3人にテンパイが入り、石橋プロもイーシャンテン。
3人の当たり牌がヤマにごっそり残っているため流局は考えにくいですね。
誰がアガるのか全く予想ができない展開・・・とドキドキしていたのもつかの間、決着はすぐにやってきました。
その直後、内川プロがを一発で掴まされます。
これが藤田社長に放縦。
リーチ、一発、タンヤオ、一盃口。12000点。これは痛い放縦ですね。
解説。
この12巡目の藤田社長の打牌選択に村上プロは
「非常に繊細ですね。を切ればメンタンピン、高め一盃口。しかしピンフは消えますけど安全なの方を切りましたね。を切ったほうが明らかに危ないので、アガリ率が変わらないなら安全度を優先したいですね。が現物というわけではないがワンチャンスですし、との安全度の差はかなりあります」
との解説。
ここの藤田社長の切か切りかのシーン。
結果論から見ると、切りでも切りでも(一発で)12000点のアガリだったわけなんですが、内川プロとたろうプロの捨て牌には筒子はとがあるだけで情報が少ない。
それを考えるとあの局面はどっちも切っても待ちは同じですし、切りが無難でしょう。
まとめ。
・先攻できる形なら打点を優先。
・逆に先攻された状況だと(1翻くらいの違いなら)安全度も考慮。
もし跳満条件だったりするとを切ってピンフを確定させてをツモりに行くのはアリでしょうね。
※記事内の画像、解説はAbemaTV(麻雀)からの引用です。
引用元サイト:AbemaTV(麻雀)