2017年のWHITE DIVISION5回戦の東2局のシーン。
前回の記事の次の局です。
東2局。
今回は麻雀において非常に難しい判断のひとつ。
相手のリーチに対しての戦い方です。
リーチに対しての打ち回しは今後も複数回に渡って載せていきますが、今回は勝又プロが少しだけその辺りに触れてますので記事にしてみました。
配牌と点棒状況。
親の瀬戸熊プロ。
小林プロ。10900点持ち。アガりたいですね。
藤田社長。
石橋プロ。
7巡目~9巡目。
7巡目に小林プロがをツモってきます。
タンヤオのみのテンパイにとれますが・・・。
ここはテンパイにはとらず、をツモ切ります。
東2局とはいえ、残りの点棒が10900点の小林プロ。
高打点を狙って、理想は345のタンピン三色でしょう。
三色にはならなくても、せめてピンフは欲しいですね。
そして8巡目。
今度は親の瀬戸熊プロ。
絶好のドラのカンを引き入れてのリーチ。
待ちは。
ドラのカンチャンが埋まって両面待ちのピンフリーチ。
理想のツモで最高の流れですね。
かなり手応えもありそうです。
そして7巡目にテンパイにとらなかった小林プロが次巡にをツモ。
を切ればテンパイですが、親の瀬戸熊プロのリーチの捨て牌に萬子は1枚も出ていません。
押すにしてもかなり危険な打牌。
今後の手替わりもありますが、このままでは待ちも悪く打点も見込めない。
降りるならがありますが、現物はこの1枚だけ。
ここで小林プロの判断は・・・。
をプッシュ。
今度はテンパイにとります。タンヤオのみの1300点。
待ちはカンですね。
苦しい形ですがこの後の手替わりもあるのでダマテンに構えます。
しかし決着はその直後に訪れます。
なんと瀬戸熊プロがを一発ツモ。
お見事。
4000オールのツモアガリです。
とを立て続けにツモって来たことになりますね。
解説。
小林プロの7巡目のテンパイとらず、そして8巡目のテンパイの判断について勝又プロは
「(7巡目で)当然テンパイをとる手もありますが、ここは一旦テンパイを外したい画面ですね。これだけ変化の多い手牌であれば、1300点のテンパイだけではもったいないですよね」
「(8巡目のシーンで)もしが切りにくいからと言って索子を外すにしてももも通っていないですからね。現物はだけ。ただを切っても後が続かないですしね。ここはとりあえずテンパイをとりますね。ただもしこの局も放縦に回ってしまうと、この半荘も相当苦しいですよね」
と解説。
もしここで瀬戸熊プロに放縦となるとラスが相当に濃厚となるため、かなり慎重に行きたくなる場面ですから小林プロの押しは勇気のある一打ですよね。
降りれる保証もないですし、一旦を押して、自分がアガったほうが得策という判断でしょう。
ただこの後にすべての牌を押すわけではなく、あくまでこのタイミングに限った打牌選択ですね。
この後に待ちが良くなれば追っかけリーチも当然あるでしょうし、もし安全牌を数巡の間ツモって来れればその間にこっそり打ち取れる可能性もありますし、逆に危険牌を持ってくるようなら降りることもあるでしょう。
この後の小林プロの対応を見たかったのですが、決着が早かったのでここまでになります。
まとめ。
やっぱり親のリーチと戦うのは怖いですね。
かと言って、守ってるばかりでは勝てないです。
・狙えるときは高打点で好形のテンパイを目指す。
・降りれる保証がないなら攻めたほうが得策な場面もある。
・1枚を押したからといって全部押すわけじゃない。
・ドラのカンチャンが先に埋まれば勝ったも同然。
※記事内の画像、解説はAbemaTV(麻雀)からの引用です。
引用元サイト:AbemaTV(麻雀)