目次です。
2017年のWHITE DIVISION5回戦の南1局のシーン。
RTDリーグのファンならこの局は記憶に残っているのではないでしょうか。
では振り返ってみましょう。
配牌と点棒状況。
親の石橋プロ。
瀬戸熊プロ。
小林プロ。9種11牌。大物手の予感がしますね。
藤田社長。
4巡目~7巡目。
4巡目の小林プロ。
1巡目にを切っていますが完全に国士無双狙いです。
はやくもリャンシャンテン。
そこに持ってきたは不要牌。当然ツモ切りします。
今度は6巡目。
を引き入れてイーシャンテン。
今季初の役満へ期待が高まります。
そして7巡目。
すでにイーシャンテンのところにを持ってきます。
この場面では2枚持ちのを手の内から切っています。
このシーンについて後で勝又プロの解説があります。
11巡目~15巡目。
11巡目に親の石橋プロがを引き入れての絶好の3面張リーチ。
待ちはです。
親の3面張リーチで勝負ありかと思いましたが、ヤマには残り2枚しか残っていません。
国士無双テンパイ。
そして直後の西家の小林プロ。
ついにを引き入れて国士無双のテンパイが入ります。
待ちは。
まだヤマには1枚残っています。
自然と緊張感が高まる実況の小林未沙ちゃんと解説の勝又プロ。
石橋プロのリーチは残り2枚。
小林プロの国士無双は残り1枚。
確率だけなら当然枚数の多い方が有利ですが、そんな単純にいかないのが麻雀の面白さ。
どっちが勝つのか。それとも流局か。
国士無双放縦。
そして迎えた15巡目。
石橋プロの掴んだ最後の1枚のが場に打ち出されます。
いつも冷静な実況の小林未沙ちゃんも思わず「うわぁ!出たぁ!」と叫んでしまった国士無双の放縦。
トップ目の石橋プロからラス目の小林プロへ32000点の点数移動。
視聴者の「役満が見たい」という気持ちが最後の1枚のを動かしたのでしょうか。
解説。
今回は国士無双に見せなかった小林プロの捨て牌作りを勝又プロが解説してくれています。
上記の画像で4巡目の切りと7巡目の切りのシーンを載せていますが、そこにも注目していきます。
「第1打にを打っているので、国士無双の可能性はあるな、と思っても、間違いなく国士無双だ、と読み切れるところではないですね。むしろ(7巡目の)の手出しは、(4巡目の)が先に打たれていて、後からが手出しで出てくるときは、対子落としが比較的多いんです。もし次に小林プロの手の内からが出て来なければ、七対子なのかな、と考えますよね」
とのこと。
やはり何といっても1巡目の切りが効いています。
あれが無ければ石橋プロもリーチはせずにダマテンにしていたでしょうね。
捨て牌の中張牌の多さから国士無双の可能性は残してもなかなか断定はできず、やはり他の変則手を意識するのが一般的です。
その後に小林プロが親のリーチに無筋の危険牌を通してるのを見ると多少の不穏な空気を感じますが、この捨て牌だけでは国士無双とは読み切れません。
実際に卓に座っていた藤田社長が14巡目にを切っていることからも分かります。
なにより興味深いのが「6が切られた後の手出しの9は、対子落としが多い」という勝又プロのお話。
たしかに不自然な打牌ですよね。通常なら先にが出て、後からとなります。
つまりの後の手出しのは、対子落としか変則手(七対子、チャンタ系)が予想できます。
このがツモ切りなら大きな意味はありません。
の形から先にを切って、後からを対子で落としていくケース。
あるいはとあって、まずを切ってその後にの単騎待ちにするか、あるいは(チャンタ等で)へのくっつきを狙うかのケースが考えられます。
もちろんこれは索子だけでなく他の萬子や筒子でも同じですし「6と9」だけでなく「4と1」でも同じことが言えます。
まとめ。
・「6の後の手出しの9」や「4の後の手出しの1」は対子落としが多い。
・対子で出てこなければ七対子等の変則手に注意。
・それも含めて、手出しとツモ切りはちゃんと見よう。
・小林プロは役満をアガっても2000点のときのような発声と表情(勝又プロ)。
※後日の石橋プロのコメントで「小林プロの手を七対子だと思っていたので、4枚目のでロンさせて驚いたと言っていました。
やはり国士無双だとは思っていなかったんですね。
※記事内の画像、解説はAbemaTV(麻雀)からの引用です。
引用元サイト:AbemaTV(麻雀)