目次です。
2017年のBLACK DIVISION3回戦の東3局のシーン。
麻雀を覚えたばかりの頃は、鳴いて簡単に作れる対々和(トイトイ)は人気です。
でもそれなりに打てるようになると結構アガれない役だったりしますね。
そんな対々和への考察記事です。
配牌と点棒状況。
配牌の画像が間に合わなかったため2巡目からどうぞ。
親の佐々木プロは
を含む対子が3つ。

猿川プロ。対子が4つありますね。

白鳥プロは
が対子。

多井プロは萬子が多めの手牌。

3巡目~対々和のテンパイ。
3巡目。
猿川プロが
を重ねて
切り。
この時点で七対子のイーシャンテンです。

4巡目には
をツモってきて
切り。

さきほどは![]()
![]()
からの
切り。
今回は![]()
![]()
からの
切り。
両面を崩しているところから縦への意識が見えますね。
そして直後に白鳥プロから切られた
に、南家の猿川プロからポンの声がかかります。

七対子のイーシャンテンを崩して対々和へ向かいます。

そしてその後に白鳥プロから切られた
を、多井プロがすかさずペン
の形でチー。
こちらは萬子のホンイツへ向かいます。

ここで多井プロから出てきた
に・・・

今度は佐々木プロが反応します。
カン
のチーしての
切り。
ドラの
の対子もありますし、ここは
の後付けでアガリを目指します。
※画像は無いですが「![]()
![]()
での仕掛けです」

そして次巡。
佐々木プロの切った
を・・・

迷わず猿川プロがポン。

を切って対々和のテンパイが入ります。
待ちは
と
。ヤマには1枚と0枚。
対々和のテンパイへの対応。
3者の仕掛けに窮屈そうに対応する白鳥プロ。
直前に切られた
を合わせ打って降り気味の対応を迫られます。

7巡目の多井プロ。
を持ってきます。
萬子は嬉しいはずですが、猿川プロの仕掛けにドラの
、生牌の
が切れません。

小考の末、ここは現物の
を選択。

ここで降り気味の白鳥プロに
が重なります。
佐々木プロの欲しい
。白鳥プロから出ることは無さそうです。
こうなるとアガリの可能性がありそうなのは猿川プロだけか。

多井プロは今度は
ツモ。
切れない牌が3枚。

ここで
を切り。
もうギブアップの様子か。
※
は白鳥プロが5巡目に切っていて鳴かれていないため安全そうに見える牌です。

そして佐々木プロは当たり牌の
を持ってきます。
これは切れませんので
の対子落としをして迂回します。

猿川プロは16巡目に生牌のドラの
を持ってきますが、全員が降りてる様子なので・・・

余裕のツモ切りです。
ひとりテンパイ濃厚でしょうか。
そして白鳥プロ。いつの間にか七対子のイーシャンテンまでこぎ着けていまいた。
ここで
を持ってきます。

しばしの小考。
降りようと思えば
が安全そうに見えますが、切ったのは
。

最後までテンパイを目指した結果、これが猿川プロの対々和に刺さります。

対々和、役牌の5200点。
解説。
滝沢プロの対々和への読みの解説が興味深かったので紹介します。
(猿川プロの2つ目の仕掛けの
ポンを見て)ここで初めて対々和って感じですよね。3巡目が(両面を崩す)
ですから。そうすると生牌は何が当たるか分からない状態です。ただドラドラは無いのかなと、でもドラ単騎はあるかもしれない、そんな読みになりますよね。暗刻の牌を切ってしまえば降りるのは簡単なんですけど」
「猿川の視点では、(生牌の
を切った白鳥プロの打牌を見て)これも暗刻から落としだなって多分分かってると思います。多井プロも少し引き気味だなー、っていう感覚もあれば、佐々木プロはドラドラかな、字牌を絞って多井プロと白鳥プロが降りてくれれば自分にもアガリがあるかも、そんなことをきっと考えてますね」
「この猿川プロの仕掛けに(場に出ていない)字牌を2種類抱えたら終わりですかね。対々和が確定してて、役牌で当たったら満貫になりますからね」
「(終盤の猿川プロのドラのツモ切りも)ちょっと前ならかなり怖い牌なんですけど、全員が回った様子が分かるので(切りやすい)」
まずは早い巡目に両面の材料を否定してるのは対々和などの対子系の手役への意識ってのは分かりますね。
問題は対々和を狙っている人がいたときに他家がどう対応するかってことです。
でもこれって相当難しいですよね。
そもそも対々和って、けっこう打点が読みやすいってことがあります。
たとえば滝沢プロも言ってますが、ドラドラの可能性は無さそうですよね。
もしドラドラがあれば序盤に両面のターツを切らないでしょうし、トップ目でアガりにくい対々和を3巡目で固定するとは考えられません。
以外に役牌があるかどうかで打点が想像できますから、今回の猿川プロの手も5200点から8000点くらいってところですよね。
もちろん途中で対々和が崩れて1000点のケースもありますが、それに刺さってもそこまで痛くはないでしょう。
大抵が満貫前後の打点なので、怖くて降りてしまうことが多いんですよね。
つまり対々和をやっている人がいるときは字牌を抱えて降りる人が増えるので、誰が降りてて誰が攻めてるのかを読むことが必要ですね。
まとめ。
・役牌やドラを使えばすぐに満貫クラスに出来るのが対々和。
・でも他家が簡単には鳴かせてくれないとアガれないことが多い。
・でも他家も警戒しすぎて降りちゃうから他家もアガれないことが多い。
・対々和は面前でツモると結構アツい。
※記事内の画像、解説はAbemaTV(麻雀)からの引用です。
引用元サイト:AbemaTV(麻雀)
